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『地下に封印されていたモノ』2/2

「『地下に封印されていたモノ』1/2」の続き
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?188

869 :本当にあった怖い名無し:2008/02/19(火) 20:39:28 ID:DEqRaFYu0
「今の生活が嫌なんだろ?」
声が聞こえてふと目を覚ますと、僕の目の前には、昨日の真っ裸の女が立っていました。
僕は飛び起きました。(金縛りにはなってなかった)
「だ・・・だれだ?!オマエは!」
「嫌なんだろ?嫌いなんだろ?」
「く・・・くるな!喋るな!!」
僕は女から距離を取ろうとすると、兵士のことを思い出して振り向くと、案の定兵士はいました。
「オマエもだ。だれなんだよ。でてけよ」
「・・・」
兵士は何も言わずに、女の方を向いている。相変わらず顔は見えない。
「なんなんだよ!何か喋れよ!!!」
「・・・」
僕は兵士は何も行動しないのを見ると、とりあえず害はないだろうと思って、女だけを相手にすることにした。
「オマエ・・・生きてるのか?」
「嫌なんだろ?」
「答えろよ!!!」
僕が叫ぶと、女は姿を消した。
辺りを見回しても、兵士しか部屋にはいない。
消えたかと思い、少し安心して床にへたれ込みました。
「あと一日だあああああああああ!!あと一日でオマエも楽にいいいいいい!!!」
突如、床から絞り込むような奇声が聞こえて、床の畳を見つめると女がいた。
畳と女が同化した。説明がしづらい感じだった。


870 :本当にあった怖い名無し:2008/02/19(火) 20:40:28 ID:DEqRaFYu0
「かあさああああああああああああああん!!!!って、また夢か・・・」
僕はまた畳の上で起きたが、昨日とは位置がずれていた。
「部屋の出口に近くなってる・・・」
まるで何かが、僕を部屋の外に持っていこうとしているみたいだった。

精神的に疲れて外に出ると、母さん、父さん、おじいさんが、
昨日今日と叫びながら起きているのを心配している様子だったけど、僕は軽く受け流した。

学校では、女が言っていた言葉が頭に響いて、おかしくなってしまいそうだった。
『嫌なんだろ?』
確かにこの状況は嫌だ。
それに、もう少しで修学旅行がある。孤独な修学旅行なんて絶対嫌だ!!
その時、隣の席の女子が話しかけてきた。
「○○(苗字)君・・・ちょっといいかな?」
「ん?ああ」
神妙な面持ちだった。
「○○君さぁ、正直言って悪いけど、友達いないよね?」
「うん、いないよ」
「あのさ、○○君の後ろにさあ・・・変なこと言ってもいいかな?」
「え?何か見えるの?」
「昨日部活やってるときに、○○君が帰ってくるのを見かけたんだけど・・・
 ○○君に引きづられるように・・・その・・」
「・・・気にせず続けてよ」
「裸の女の人が、○○君に引きづられていたんだ・・・」
「・・・ありがとう」
「ごめんね・・・変だよね」
僕は軽く気にしないように言って、放課後すぐに学校を飛び出して蔵に入った。


871 :本当にあった怖い名無し:2008/02/19(火) 20:52:56 ID:DEqRaFYu0
僕は、あの地下に絶対何かあると踏んでいた。
あのひんやりとした感じに何かあると・・・。

懐中電灯を使って地下にある箱を見つけると、迷いもせずに箱を開けた。
ここで僕は、中に骨か何かが入っていて、それを見つけてもらえてあの女は成仏する、と考えていた。
僕は細長い箱を開ける。
中からは、黒い束袋が出てきた。持ってみるとかなり重量がある。
「何が入っているんだろう・・・」
僕は袋から、細長い物を取り出した。
「え・・・?日本刀?」
その袋の中には、黒い鞘に収められた日本刀が2本入ってた。
「すげー!かっけー!!!って、こんなことしてる場合じゃない!」
とりあえず僕は日本刀を置いといて、箱を隅まで調べた。

そこで何か紙きれを見つけた。
かなり古いらしく、所どころ変色している。
漢字ばかりで読めなかったが、一部だけ読み取ることが出来た。

戦死 ○○勘助

「○○ってウチの・・・!」
僕は何がなんだか分からなくなって、混乱していました。
「そうか・・!この刀で女を殺せば終わるんだな!!」
今思うと、正気ではありませんでした。


873 :本当にあった怖い名無し:2008/02/19(火) 21:01:18 ID:DEqRaFYu0
殺してやる・・・殺してやる・・・
その時頭の中は、それだけだったと思います。
刀を抜いてやると、ポタッと何かが刀から落ちた。
「え?何だ?」と僕は刀を見ると・・・刃が血まみれでした。
妙な事に、血は刃から出ているように、ポタポタとずっとたれ続けています。
僕は何故かその時焦りもせずに、持っているハンカチで血をぬぐいました。
この時、僕はあの女への怒りと恐怖からか、そんなことは恐怖にも思いませんでした。
大小二つの刀から血が出ていたので、二つとも拭って袋に入れ、自室に持ち帰って、
布団のそばに置いて寝ました。
あの女、殺してやる。絶対に殺す。


875 :本当にあった怖い名無し:2008/02/19(火) 21:09:04 ID:DEqRaFYu0
「今日で最後」
僕は女の声で目を覚ました。
殺してやる!!!!!!ってあれ?口が動かない・・・!
こんな時に限って金縛りでした。
僕は必死に腕を動かそうとしましたが、無駄でした。
「今日で最後だあああああああああああ!」
女は目を血ばらせながら、俺の足を手で持とうとします。
誰かああああああああ助けてええええええええええ!
僕は心の中で助けを呼ぼうとしましたが、女は手で僕の足をつかみました。
しかし突如女は手を引っ込めて、うなり声をあげながら叫びました。
「きさまあああああああああああなにをしたあああああああああああ!!」
え?なんだ!!
女は俺にではなく、俺の左にいた兵士にむかって叫びました。
その直後、シュッ!という音とともに、女は叫び声を上げながら消えました。


879 :本当にあった怖い名無し:2008/02/19(火) 21:21:10 ID:DEqRaFYu0
僕は目を覚ましました。
清々しい朝でしたが、ふと部屋におじいさんがいるのに気づきました。
「蔵を出入りしていると思ったら・・・その刀を・・・」
僕は、あっやばいと感じましたが、この状況で言い訳何て出来るわけが無いと、
素直に今までのことを白状しました。
するとおじいさんは、刀を持って黙って出て行きました。
後で母さんが言うには、部屋で一人で泣いていたらしい。

そんなこんなで、僕は晴れ晴れとした気持ちで学校へ行くことができ、
授業中にギャグを言えるほどクラスに馴染むことができた。

そんなこんなで、東京への修学旅行。
僕は班ごとの分散行動で、靖国神社へ行きたいと言いました。
あることを確認したかったから・・・。
他のみんなは渋りました。せっかくの東京で、そんな神社なんかに行きたい中学生はそうそういないでしょう。
僕は「戦闘機とか鉄砲とかあるから・・・」っと、みんなを説得して行くことができました。
そこで、戦死した人たちの遺影が飾ってある場所へ行き、○○勘助を探しました。
名前と飾られている場所を調べるファイルで調べて、期待と不安の入り混じった微妙な気持ちで見に行った。

その時、僕は声も出ずに、少しの間そこに呆然としていた。
名札には『海軍少尉 ○○勘助』と書いてある。
遺影に写っていたのは・・・軍服を着た僕でした。


885 :本当にあった怖い名無し:2008/02/19(火) 21:39:31 ID:DEqRaFYu0
後日談

帰ってきた後、僕はおじいさんを問い詰めました。

おじいさんから聞いた話。
・○○勘助とは、おじいさんの弟で、大日本帝国海軍(?)の少尉だった。
・サイパンで護衛艦に乗っていたが、アメリカ軍の攻撃を受け、奮戦虚しく撃沈。
・勘助さんは脱出したそうだが、部下を多く死なせた責任を取る為に切腹。自害した。
そして二階級特進する筈が、混乱で上手く伝わらなかったので、少尉のままらしい。
・おじいさんは、跡取りであるのと、税金を多く払っていたので、徴兵はされなかったらしい。
勘助さんは職業軍人でした。
・勘助さんが自害した時おじいさんは、
勘助さんが持っていた刀(介錯と切腹に使われたらしい)を本国で受け取ったが、
血が拭い取れず、勘助さんの呪いと恐れて地下に封印した。
・おじいさんが驚いたのは、若いときの勘助さんにあまりにも僕が似ていたかららしい。

↓からは僕の解釈。
・女は、僕の『引っ越したくない』という負のオーラ的な物が呼んだ霊?
・隣の女子が言っていた『女を引きずっている』っていうのは、
昼間、意識があるときに、僕をどこかに引っ張ろうとして頑張っている女の霊が、
逆に僕の力に負けて引きづられていた?
・夜は僕の力が弱まるから霊がすき放題できるけど、
すぐに僕を外に引っ張れなかったのは、勘助さんが僕を守っていた?
・日本刀の血を僕が拭えたのは、僕が勘助さんに似ていて、勘助さんの無念を拭い取れることができたから?(なぜ似ていたら拭えるのかは不明)
・最後に女を切って除霊したのは勘助さん?霊同士で争った?
・今も勘助さんは、僕の守護霊として存在している?日本刀に魂が宿った?
後者だったら、その日本刀はいわゆる妖刀というものになって、霊を切り殺すことができるのだろうか?
もしそうだとしたら、これなんてアニメ?

現在状況
・日本刀はおじいさんが保管している。
・家は外観だけ残して、中の部屋は畳ではなくフローリングとか洋風に・・・。(ちょっと残念)
・それ以来僕の前に、女も勘助さんらしき兵士も現れない。

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