海にまつわる怖い話・不思議な話 6
169 :本当にあった怖い名無し :2005/11/08(火) 04:21:26 ID:IcvRRtkRO
和歌山の補陀洛山寺へ行きました。
かつてはこの寺の眼前に海は迫り、補陀洛往生しようとする宗教儀礼が盛んだったそうです。
開祖はインドから漂流した裸形上人。
170 :本当にあった怖い名無し :2005/11/08(火) 04:25:05 ID:IcvRRtkRO
さて、補陀洛渡海者はかなり過酷で、
僅かな食料を積んで、出られない様に船に板を釘付けし、生きたまま往生する。
中には無理やり入水させられた住職もいたと、由緒書きにあります。
171 :本当にあった怖い名無し :2005/11/08(火) 04:29:34 ID:IcvRRtkRO
その後、生きたまま渡海する慣習は無くなり、当寺の住職が死亡したら水葬となったとありました。
お寺には再現した船がありますが…何だか…信仰とは、海とは厳しいと思い至りました。
173 :デビル ◆hO/jJrDVl. :2005/11/08(火) 08:06:46 ID:HlTSsTD40
>>169-171の補足。
補陀洛(ふだらく)=ポータラカって言うのは、観音様のしろしめす浄土です。
そこへ生きたまま辿り着けると言うのは、ものすごく幸せな事だとする考え方があったから、
一時それがとても流行した時期があったみたい。
死んでから行ける浄土は、阿弥陀浄土を始め幾つかあるけど、生きて行けるのはココだけ!って訳で。
だから、住職さんも生きてる内に送り出されるし、死んだ住職さんも未だ生きてるように装って送り出されるの。
船って言うけど、蜜柑箱のおおきな物、小さいコンテナって感じで、櫓もないから漕いで逃げる事も出来ない。
潮流のまんま、どんぶらこっこどんぶらこっこ…
信仰って、ある意味怖いよね。
関連話:
『ふだらく様』
次の記事:
『エイの子の話』
前の記事:
『瓶に詰められた手紙』