じわじわ来る怖い話22じわ目
892 :本当にあった怖い名無し:2009/03/24(火) 12:36:01 ID:SMWNyFZYO
父と離れて暮らすようになったのは10才の頃。
小学校高学年の頃から、私が単独で父の元へ行き、泊まって帰る事を許されるようになった。
父の住まいは小さめのマンションの一室で、
私はいつも学校帰りに訪れると、父が帰宅するまで父のベッドで寝て待った。
夕方頃、帰った父が揺り起してくれるのが嬉しくて、寝たふりする日もあった。
中学になってすぐのある日、学校へ行くべく家を出た途端、その日は創立記念日であることを思い出した。
小学校と同じつもりでいて、うっかりした。
家に戻ろうと一瞬思ったが、少し悪戯心が働き、私は父のマンションへ向かった。
朝から父の元へ向かうのは初めてで、どきどきした。
鍵は空いていた。そっと覗く。
何故だろう、いつもと雰囲気が違う。
寝室を覗く。差し込む日差しが眩しくて、よく見えない。
見知らぬ女が父のベッドで眠っていた。
誰この人。
女は下着姿で、けだるそうに眠っている。
まさか、父の不倫相手?そんな、父がそんな…
パニックになった私は、近くにあった灰皿で女の頭を殴打した。汚らわしくて耐えられなかった。
女はすぐこと切れた。
我に返り、怖くなった私は逃げ出した。
それから父の元へは行かなくなった。
父が犯人となり逮捕されるかも、とも思った。
不倫する父など逮捕されればいい、とも思った。
怯え続けて数か月、母から父が寂しがっていると聞かされた。
一緒に会いに行こうと言われ、最初は拒んだ。
けど、やはりあの女の事などが気になり、母と共に父の元へ。
父は元気そうだった。世間話をいくつかした。
そろそろ帰るかという頃、覗きこんだ寝室に差し込む夕日を見て、
私は、とんでもない事をしてしまったのに気が付いた。
895 :本当にあった怖い名無し:2009/03/24(火) 13:17:35 ID:ChLFCtsO0
>>892
隣室の人を間違って殺しちゃったってコト?
898 :本当にあった怖い名無し:2009/03/24(火) 13:22:53 ID:tWYfUuDwO
>>895
殺したのは朝日が差し込む寝室
父のは夕日
たぶんそれでおk
次の記事:
『母親の影』
前の記事:
『今思えば、それは当たり前の事だった』