不可解な体験、謎な話~enigma~ Part42
562 :561:2008/01/05(土) 03:56:47 ID:S5ewZ5PF0
東京のとある土地に、母方の婆ちゃんの実家がある。
婆ちゃんの実家には、俺の母の弟にあたる人、つまり叔父が息子と娘と一緒に住んでる。
うちの家は、その一部の土地を借りて建てた。
婆ちゃん家の隣にたたずんでいる。
婆ちゃんの家は建て直した状態だが、以前は木造で、なかなかの雰囲気をもっていた記憶がある。
家の周りには木がうっそうと茂っていて、井戸が2つあった。
片方は、深さ1メートルぐらいの石でできた容器のようなもの。井戸とは言わないか。
もう片方が年代物で、深さも相当なもんだ。
俺の家の正面にあり、今では蓋がしてあるのだが、
昔は地下水を汲んでいたようで、蓋の上には手動のポンプみたいなものが今でも残ってる。
俺が生まれた頃にはもう使用されていなかったが、
蓋の一部が欠けていて、中に石を落としては水の音を楽しんだものだ。
形は井戸らしく円形で、今思い出すと結構怖かったりする。
563 :561:2008/01/05(土) 03:58:59 ID:S5ewZ5PF0
俺は小学生の頃、ちょっとした夢遊病があった。
いつのまにかソファーで寝てたりして、親に怒られた事もあった。
そんな小学生5年生の時の、真夏の夜。
俺はいつものように布団にもぐった。
ふと半起きのような状態になり、布団が無い事に気づいた。
また夢遊病か?しかしその日はいつもと感じが違った。
夏なのになんだかヒンヤリする。
ふと目を開けると星空が見える。
まだぼけている。
手探りで周りを探ってると、硬いものにあたった
隣には井戸があった。
俺は家の外にある井戸の横で寝てたのだ。
俺は途端に目が覚め、急いで家に入ろうとした。
ドアが開かない。鍵がかかっている。
「僕はどうやって外へでたんだ(泣)」
勝手口と縁側のドアからも入ろうとしたが、どこも開いてない。
後ろで水の音が聞こえた。
泣くしかなかった。
とにかく怖くて早く中に入りたかったが、ドアが開かない。
呼び鈴を押し続けた。
バシャバシャ
どれぐらい時間がたったんだろう。
ついにドアが開いて中に入る事ができた。
母ちゃんがいれてくれた。
俺はすぐに布団にもぐりこんだ。
564 :561:2008/01/05(土) 04:00:29 ID:S5ewZ5PF0
朝起きると、いつもの朝だった。
弟がいて親父がいて、母ちゃんがいて。
母ちゃんに礼をいおうと思って話しかけたが、覚えてないという。
「あれは夢だったのかな・・・」
嫌な事は早く忘れよう。
俺は二度寝しようと思って、ベッドへ戻った。
俺は血の気がひいていくのを感じた。
ベッドの上には芝生が落ちていた。
「僕はやっぱり外へでたのかな?」
実家に帰って、家の前にたたずむ井戸を見るたびに思い出してた。
小学生の頃の不思議な体験を・・・
565 :561:2008/01/05(土) 04:04:14 ID:S5ewZ5PF0
両親は今海外に行ってるため、俺の実家は空き家状態だ。
なので去年の年末は、久々に婆ちゃんの実家でお世話になったんだが、
その時に、自分自身納得できる答えが出た。
久々に従兄弟と話をしてたんだが、そのうちに家の話になった。
「同じ土地に、年の同じ子供が生まれると、弱い方が負けて死んでしまう」
うちの父が、母方の爺ちゃんから土地を借りて家を建てる時に、霊能力者から聞いた言葉らしい。
『弱い』というのは何が弱いのかまでは分からないが、
俺は霊感はないし、そういう話は全く信じない性格だった。
だが、この時初めてぞくっときたな。
俺には妹がいた。
そして、母方の婆ちゃんと一緒に住んでる母の弟にあたる人、つまり叔父。
その人には、俺の妹と同い年の女の子が生まれてたんだよな。
俺が小学生3年生ぐらいの頃、妹は小さい方の井戸に頭から落ちて死んだ。
まだ2歳ぐらいだったか・・・何故井戸に向かったのか?
細かい事情は親から知らされてない。
その時霊能力者が言ったらしい。
「ほら言った通りだ・・・」
俺がその場にいたら殴りかかってただろうな・・・
正直これは、ただの偶然だと思ってるが・・・
その小さい方の井戸は、今は跡形もない。
566 :561:2008/01/05(土) 04:08:44 ID:S5ewZ5PF0
去年、従兄弟の知り合いで霊感の強い人が、遊びにくる事になったらしい。
その土地に入るや否や、俺の家の方を見てこういったらしいんだ。
「井戸の周りで、2歳ぐらい?の女の子が遊んでるね」
勿論その知り合いは、俺の家の事情を知らない。
そして、その霊には害は無いらしい。
「ただ楽しく遊んでるだけだ」と・・・
井戸の周りでは、兄弟仲良く遊んだものだ。
勿論妹も一緒に・・・
俺が小学生の頃、体験した出来事。
あれは妹が寂しくて、俺を呼んだんじゃないのか?
ただの夢だったかもしれない。
でも、妹の事は今でも思い出す。何で守ってやれなかったのかと・・・
だから俺は、霊感が無くてもそう思っておきたい。
今、爺ちゃんの具合が悪くて、今年もたないかもしれない
そうすると相続税やら何やらで、土地の大半は無くなりそうなんだ。
でも、この井戸だけは、
見る事は出来ないが、今でも妹が遊んでるこの井戸だけは、
ずっと守っていきたいと思った。
575 :本当にあった怖い名無し:2008/01/06(日) 21:56:03 ID:9+NxETgAO
なぜ井戸に蓋をしない。
576 :本当にあった怖い名無し:2008/01/06(日) 22:59:40 ID:38Cr2dbGO
おなじ土地に同い年の子がうまれたら死ぬって、マンションなんかじゃ同年いっぱいいますぜwww
577 :本当にあった怖い名無し:2008/01/06(日) 23:30:29 ID:jS/UIyDS0
双子が生まれたらどうするんだ!
580 :561:2008/01/07(月) 00:58:22 ID:ZRmcHLFn0
>>575
井戸というより、大きな金魚鉢みたいなもんだったからなあ・・・
>>576
ようは、その土地に縁のあるもの。家系みたいなもんじゃないかな。
>>577
双子についてはわからんなあ。その霊能力者?って人が言ってただけだから
母方の婆ちゃんの血筋は元々武家。
人も沢山殺してきたから、色々恨みもかってるだろうし。
土地も江戸時代からあるから、
いわゆる霊感のある人?例えば、神社の人とかに見てもらう事は良くあるみたい。
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