死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?14
844 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/09 18:54
今から3年程前の夏、友人達とキャンプに行きました。
メンバーは私、A、Aの彼女のY、私とYの共通の友達Mです。
場所は中部地方のとある山中です。Aが過去に一度行ったことのある所で、かなりの隠れスポットだという事です。
大阪から出発し、京都を経て全員集まると、高速に乗りました。それが8月10日です。
キャンプは2泊を予定しており、帰宅予定は8月12日でした。
高速を降りてからは、ひたすら田舎道を走りました。
山にさしかかると、だんだんと濃い霧に覆われてしまいました。
ほとんど視界も無い状態です。それでも何とか車を停める所まではたどり着きました。
道沿いにあるスペースに車を停め、そこから40分ばかり歩いたところが目的地ということです。
しかし霧で視界が悪く危険ということで、霧が晴れるのを待ちました。
1時間ばかり車内で時間を潰しましたが、霧が晴れる様子がないので強行することにし出発しました。
ものすごい霧の中、徒歩で山中に入って行ったのです。
歩く順番は、先頭からA、Y、M、私の順です。
30分ほど歩いたところで休憩にしたのですが、その時にAが私にボソっと「道間違えたかも」って漏らしました。
私は冗談まじりに「勘弁してくれよ~」などと返しました。
するとAが更に言います。
「30分も歩けば川沿いを歩く道になる、でも未だに山の中って感じやん・・・でも分かれ道なかったしなぁ」
私は「霧で歩くスピードが遅くなってるからやろ?」と言うと、Aは納得したようで、
引き返して確認せずに、このまま進むことにしました。
それからまた30分程歩いた所でやっと川沿いになり、霧も晴れてきました。
Aもみんなもホッとしたようです。
そしてもう少し歩き、河原に出てテントを張りました。
霧が完全に晴れると、とてもきれいな場所だということがわかります。
そこで2泊して楽しく過ごしました。
次の日は快晴だったのですが、最終日は朝から雲が厚く、どんよりしていました。
雨が降る前に準備して出ようって事で、急いで帰り支度をして歩き始めたのですが、また濃い霧に覆われました。
行きの時と同じように1時間強歩き車に戻ってきたのです。
845 :844:02/07/09 18:55
そんなこんなで車を走らせ、高速に乗って、順調に帰ってきました。
しかし、地元のインターを出たときに気づいたのです。
高速の伝票の日付が8月11日なのです。
私が運転してたので、他の者はそれを見てないのですが・・・
まあ機械の故障だろうと思っていたのですが、様子が違います。
高速を降りたときに、女の子の一人が自宅に電話をかけてたのですが、親と電話でもめています。
電話を切った後、何かあったのか聞いてみると、
「帰ってきたよ」って言ったら、『予定繰り上げたのか?』って言われたらしく、
「何で?」って言うと、『一日早いじゃない』と言われたらしいです。
「そんな事ない」と反論していたのを聞いていた我々は、その子が嘘を言ってるのではないとわかりました。
そして全員の携帯をチェック。私の携帯は8月12日・・・Y、Mの携帯も8月12日・・・しかしAの携帯は8月11日なのです。
なんか車内が不穏な空気になりました。「何?」「何で?」「どういう事や?」といった感じでした。
私は先程受け取った伝票の事を思い出して、みんなに見せました。
「うーん確認が必要やな」と思った私は、コンビニがあったので、
そこに車を停めて、コンビニの店員に「今日って何日でしたっけ?」と聞くと、「11日っすよ~」と返ってきました。
コンビニにあった新聞も、チラっと見ると11日です。
電話も色々かけて聞いたりしましたが、やはり11日です。
つまり、我々が8月10日に出発して、2泊して返ってきたのに、今日は8月11日といった現象。
女の子達は意味がわからず、泣き出したりしていました。
私はふと思い出し、みんなに携帯をキャンプ中どうしていたか尋ねました。
すると、A以外は持っていってたのです。
Aはどうせ圏外だからといって、車に置いていたとの事。
我々の結論としては、あの霧が我々をアウターゾーンへと導いたのでは、ということになりました。
結果的にお盆休みが一日延びたからラッキーだったのかな?
ですが、その後しばらくはその話を他の誰かにする度に電波扱いでした。
もちろん、最近は誰にも話してません。ですが2ちゃんなら、と思い書きました。
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